中東シリアで独裁政権の崩壊後、初めてとなる議会選挙が実施されました。しかし、内戦の影響で難民となった人も多く、投票ができたのは一部の国民で、民意が反映されるかは不透明です。
シリアでは5日に人民議会の議員選挙が実施されました。
去年12月にアサド政権が崩壊して以降、初めての議会選挙で、1500人余りが立候補し、このうち14%は女性だということです。
ただ、内戦の影響で難民となった人も多く投票名簿の作成が困難だったため、210議席のうち3分の2にあたる140議席は選挙管理委員会が事前に審査をした選挙人が投票をしました。
残りの70議席は暫定政府のシャラア大統領が今後、直接任命するということです。
武力衝突が起きた一部の地域でも投票が延期されていて、権力集中が一層進むのではないかとの懸念もあります。