独裁政権が崩壊した中東シリアのシャラア暫定大統領が国連総会で演説し、荒廃した国の再建に向け、制裁の完全な解除を求めました。国連総会でシリアが演説するのは58年ぶりです。
シリア暫定政府のアハマド・シャラア大統領は24日、国連総会の一般討論演説に臨みました。
シャラア大統領は去年12月にアサド前政権が崩壊したあと各国が段階的に制裁を解除したことに感謝しました。
そのうえで、荒廃した国の再建のために「シリア国民を束縛しないよう、制裁の完全な解除を求める」と訴えました。
独裁政権を築いたアサド前政権は国際社会から孤立してきたため、シリアの大統領が国連総会で演説したのは、1967年以来、58年ぶりのことです。