災害対策に役立てます。赤外線カメラを搭載したドローンを使って、遭難者を捜索する実験が香川県高松市で行われました。災害が起きた時にドローンを役立てようと、災害対策建設協会「JAPAN47」が行ったものです。
JAPAN47には全国に11の支部があり建設関連会社200社が参加しています。香川支部では、6つの会社が家屋の調査などにドローンを使っています。赤外線カメラを搭載したドローンを使って人を捜索する実験は四国で初めてです。
(記者) 「こちらのドローンについている赤外線カメラで、人の温度を感知して捜索するということです。」
30日の実験は、約300メートル離れた山林に遭難した人がいる想定で行いました。
赤外線カメラは、温度センサーを利用して温度の低いところは青く、高いところは赤く映るので、どこに人がいるのか分かる仕組みになっています。見えないところに遭難者がいた場合でも、探し出せるのが最大のメリットです。
(記者) 「温度差によって色が変わるので人の形がくっきりと映し出されます。」
JAPAN47は、これまで赤外線カメラを用いて外壁タイルの雨漏りなどの調査を行ってきました。今回の実験を機に、赤外線カメラを活用して災害時にドローンを役立てていく方針です。
(JAPAN47 香川支部/木村征司 支部長) 「ドローンを活用していかに少ない人材で、いかに効率よく仕事ができるかを模索して、山林での人命捜索、海上での(捜索)、人の命を助けるところにつなげていければなと思ってます。」