地元の仕事を体験しました。備前市日生町の中学生らが、地元の名産カキについて学ぶため、稚ガキを海に送る作業を体験しました。
作業を体験したのは備前市の日生中学校2年生60人と、岡山市の学芸館高校2年生16人です。
生徒たちが運んでいるホタテ貝の貝殻についている小さな粒がカキの子ども「稚ガキ」です。
(記者) 「稚ガキなんですが、よくみるとすでにカキの形をしています」
稚ガキがついた貝殻を1本のロープに5枚ずつくくりつけていきます。
(体験した中学生) 「けっこう難しいんですけど、でも難しいから楽しいみたいなところもあるので」 「均等に感覚を同じくらいにするのが難しいです」
貝殻をつけたロープは、沿岸に浮かべた大きないかだから海に沈めます。 地元の漁師にコツを教わりながら、合計約4000枚の貝殻がついたロープをいかだにくくりつけていきます。
16日に海に入れた稚ガキは1~2週間程度、このまま沿岸で海になじませます。少し大きくなってきたところで沖に移動させ、成長を待つそうです。
(体験した中学生) 「すごく楽しめてできました」
(体験した高校生) 「こうやって漁師たちがやっていることを実質にやることってないので、そういうことができたことが良かったと思います」
Bー1グランプリで入賞したカキオコや、カキまつりなどで知名度を上げている日生のカキ。16日に海に入れた稚ガキは来年2月頃に水揚げされる予定です。
(日生町漁業協同組合/天倉辰巳 専務理事) 「(カキは)最初はこういう段階で、日生の良い環境の海で育ってですね。2月頃にはおいしいカキができるということが分かってもらえれば十分」