地域の未来を担う若者に伝えます。岡山県で農業を教える高校の教員が、最新の農業技術について学びました。
岡山市の興陽高校で開かれた研修会です。岡山県内の高校で農業を教えている教員約50人が参加しました。
(記者) 「こちらに向かってくるトラクター、人が乗っていません。実は手元のタブレットで操作しているんです」
遠隔操作できるロボットトラクター。高性能のGPSを使うため誤差はわずか数センチです。最新技術を取り入れた農業への理解を深めてもらい、授業などで活用してもらうのが狙いです。自動運転の田植え機は、経験が浅い若者でもまっすぐ苗を植えられます。
先生は機械の価格や作業の効率化について尋ねていました。
(参加した教員は―) 「正直びっくりしました、あんなに農業で機械化が進んでる、初めて見たのでびっくりしました。高いものなので(導入は)すぐには難しいと思うんですが生徒も新しいものも好きなので」
岡山県内の全日制高校で農業系の学科があるのは8校ですが、定員割れの学校もあるのが現状です。
新しい農業の形や楽しさを未来の担い手にどう伝えていくかが、今後の課題です。
(興陽高校 農業科/吉原満得 実習教諭) 「学科を残していけるように、学校サイドと教育者もどんどん地域にアピールしていって、魅力ある農業とか産業を学習していただいて、その子たちが地元に残る。生まれ育ったところで活躍するという形が取れたらいいと思います」