夏の集中豪雨や台風シーズンを前に、浸水した場所からポンプ車を使って水をくみ出す訓練が高松市で行われました。
四国地方整備局と災害時に出動する協定を結んでいる香川県内の建設業者から約80人が参加しました。 ため池を浸水した場所に見立て、排水ポンプ車4台で水をくみ出す訓練です。 訓練ではまず、ポンプとホースをつなげます。そして、ポンプが沈まないように浮きを取り付け、池に入れて排水を開始します。 訓練は、2種類のポンプ車を使って行われました。
(記者) 「このポンプ車1分間に30トン、48時間続けて排水することができるんです」
「一般型」のポンプ車は、深さ10メートルまで対応できます。一方、「高揚程型」は、2つのポンプを連結させることができ、排水量は半分になりますが深さ20メートルまでくみ上げることができます。
四国地方整備局のポンプ車は、去年、7月から10月に5回出動しました。
7月の西日本豪雨では、高松市屋島東町の四八池の水位が上がって、堤防が決壊しそうになったため、夜通しで排水作業にあたり、決壊を防ぎました。
(四国地方整備局四国技術事務所/高橋伸二 副所長) 「災害は少し激甚化(激しくなる)してきているように思っています。これからも浸水被害があったときには、速やかに排水作業ができるように、きょうの訓練を生かしていきたいと思っています」