岡山市は、市街地を走る路面電車について新たな路線の整備を検討しています。
27日に関係者を集めた検討会が開かれ、岡山市は想定されるルートや影響について説明しました。
路面電車ネットワーク検討会には、交通事業者や地元住民ら約20人が出席しました。 岡山市は中心市街地を走る路面電車について、JR岡山駅から、市役所や岡山赤十字病院、岡山大学に向かうものなど7路線を新たに整備することを検討しています。
27日の検討会では交通事業者から「渋滞」を懸念する声が上がりました。
(岡山県バス協会/永山久人 会長理事) 「路線を作るということは道路をつぶすという話ですから、単純明快に渋滞率が上がるってことなんですね。電車をひくこともさることながら、車をどうやって削っていくのか減らしていくのか」
岡山市は7路線のうち、岡山大学や岡山赤十字病院方面に向かう2路線は交通への影響が大きく、現時点で実現は難しいと説明。
そのため市街地の環状化を優先して、整備を進める方針を明らかにしました。
(岡山市連合町内会/久世英一 会長) 「地域住民にとってはスムーズに行ける停滞もなしに渋滞もなしに、時間がきちっと守れる交通が一番ありがたい」
岡山市は9月9日から、この計画についてパブリックコメントを集め、その後、計画案を取りまとめたいとしています。