伝統の技を学び、思い思いの形に植え替えました。 地域の伝統産業である「松盆栽」の魅力を感じてもらおうと、高松市の中学校で盆栽づくりのワークショップが開かれました。
高松北中学校の3年生の生徒が参加したワークショップには、講師として、高松市鬼無町で盆栽園「花澤明春園」を営む花澤登人さんが招かれました。
まずは、盆栽を元気に育てるには、日当たりの良い所で育てること、また、鉢の底から水が出てくるほど、たっぷりと水を与えることが大事だと説明しました。 そして、生徒たちはそれぞれ鉢を手に取り、松を植え替えるための下準備の方法などを教わりました。
(記者) 「これから苗を植え替えていきます。こちらの生徒はまっすぐに、こちらの生徒は苗を少しななめに曲げて、それぞれ思い思いの盆栽を作り上げていきます」
植え替えるときに苗の向きをどうするかは、生徒たちの自由です。それぞれの個性を生かしながら、自らの思い描く盆栽の形に植え替えていきました。
(生徒はー) 「針金とか使ったり砂ひいたりとか、やっぱり奥が深いなと思いました」 「ちょっと横にすることによって、THE盆栽みたいな感じでいいなと」 「星っぽいところをイメージしました、ここ、星みたいですよね!」
9月3日に作った盆栽は、今週末に行われる文化祭で展示し、来場者らに披露される予定です。
(花澤明春園 園主/花澤登人さん) 「今は分からないけど、年がいってから盆栽が楽しいなと思ってもらえるように、若い子とか、盆栽に興味を持ってもらう人たちには、ぜひやるべきだと思いますね」