東京オリンピックまであと5カ月。「希望の灯つなぐランナー」と題して、岡山・香川を走る聖火リレーのランナーをシリーズでお伝えします。
3回目は2018年の西日本豪雨で被災した、倉敷市真備町の中学生2人を紹介します。被災後支えてくれた人たちに「感謝」の気持ちを込めて走りたいと意気込みます。
2019年12月、緊張した面持ちで会見に臨んだ2人。倉敷市真備町の真備中学校に通う近藤愛翔君(15)と寺田芙玖さん(15)です。
聖火ランナーに応募したきっかけは2018年の西日本豪雨。2人の自宅も被災し、仮設住宅で暮らす日々が続きました。 通っていた真備中学校の校舎が浸水したため、今は町内の別の中学校の仮校舎で授業を受けています。3月やっと元の校舎に戻れることになりました。
(近藤愛翔くん) 「学校とか不自由な生活だったけど、みんなつながってるとか一緒に頑張ろうとか、全国の人から応援メッセージもらってまた頑張ろうと思った」
近藤君はサッカー部の副キャプテン。ポジションは、ボランチ。
(近藤愛翔くん) 「持ち味は強いて言えばドリブル」 Q.(聖火リレー)走りに自信は? 「あります。長距離がめっちゃ苦手で、短距離が得意。自分がサッカーしてる時みたいに走りたい」 Q. 走ることが決まって気を付けてることは? 「けがしないようにとか、悪いことしないように頑張ってます」
寺田さんは女子テニス部のキャプテンとして、部員をまとめています。
(寺田芙玖さん) 「元々運動が苦手で、中学校に入って運動部に入ったら何か変われるかなと思って。被災した時に部活の道具とかが使えなくなって、たくさんの方々が支援してくださって感謝している」
部活が忙しくてなかなか会えない祖父母に走りを見てもらうのが楽しみだそうです。
Q.本番に向けて気を付けてることは? (寺田芙玖さん) 「周りの人から笑顔で走ったらとか言われたので笑顔でいようかな。真備の地元の方たちも笑顔になってくれたらいいと思うし、感謝を伝えられるようにしたい」
支援してくれた人たちへの感謝の気持ちを込めて。復興道半ばの真備町を明るく照らします。
(近藤愛翔くん・寺田芙玖さん) 「頑張るぞ、おー」