ニュース

【聖火ランナー企画⑧】亡き父も56年前に…親子で聖火つなぐデザイナー 香川

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 岡山・香川を走る注目の聖火ランナーをシリーズでお伝えしている「希望の灯つなぐランナー」。今回は、高松市のデザイナー、村上モリローさん。56年前、前回の東京オリンピックの聖火リレーに父親も参加しました。親から子へ…つなぐものとは。

(デザイナー・アートディレクター/村上モリローさん) 「いきなりこれが送られてきました。見たときは『おおっ』って思いましたね、さすがに」

 高松市のデザイナー、村上モリローさん(41)。企業や商品のブランディングを中心に手掛け、香川のクリエイター集団「瀬ト内工芸ズ。」の部長も務めています。

 今回、地元企業からの「推薦」で聖火ランナーに選ばれました。12年前、59歳で亡くなった父親の逸男さんも、前回の東京オリンピックの聖火リレーに参加していました。あまり自分のことは話さない人で、モリローさんが本人の口から聞いたのは一度だけだったそうです。

(村上モリローさん) 「スポーツに自信がなかったりというのが子どもの時あったんですけど、そういうときにポロッと『お父さんでも聖火ランナーやったんだからお前もちょっと頑張れ』みたいな。びっくりしましたね。自分にもなんかできるかもしれないなとは思いました、その時は」

 1964年9月20日、香川県で行われた聖火リレーは、徳島県境の旧・引田町から高松築港までの35区間。  伴走者もあわせ850人の選ばれた若者たちが聖火をつなぎました。

 残念ながら逸男さんが走っているときの写真などは残っていませんが、モリローさんの事務所がある牟礼町の国道を高松市街地方面へ走ったそうです。

(村上モリローさん) 「『親父はお前よりもっときれいに走ってたぞ』とか絶対、誰か言うてきそうな気がするんで、地元の人とかが。負けないように頑張らないかんなと思います」


 祭りごとが大好きなモリローさん。聖火リレーも「楽しく走りたい」と話しますが、地元の友人や仕事仲間のほうが盛り上がっているそうです。

(村上モリローさん) 「牟礼のマスコットキャラクターの着ぐるみ着て走るとか、勝手に横でいろんなことするってみんな言ってるんで。一緒に伴走してオモロイことやるわって、逆走するわとかいろいろ言うてる人たちはもう20~30人いますね」

 そんな自分や仲間たちの姿を一番見せたい相手が5歳の息子、挑士郎くんです。

(村上モリローさん) 「5歳と言えど、なんとなくお父さんがみんなに『わーっ』て言われながら走ったねっていうのは記憶に残ると思うので。そういう生き方も面白いねって思ってもらいたい」

 聖火リレーのトーチは走った後に購入可能だそうで、モリローさんは、仲間のカメラマンたちと一緒に撮影会も企画したいと考えています。

(村上モリローさん) 「みんがトーチ持って走ってるポージングとかして、それを人にあげるだけでも記念になりますし。それを面白おかしくできるのが多分僕らデザイナーができることかなと思うんで」

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース