オリンピックに合わせて香川県では4月、岡山県では5月に聖火リレーが予定されていました。聖火ランナーたちは今回の延期をどう受け止めたのでしょうか。
香川県では、4月18日と19日に全ての市や町で聖火がつながれる予定でした。
(白戸ゆめのリポート) 「聖火リレーまで1カ月を切った中での今回の延期。こちらのトーチも展示を取りやめるということです」
25日は、延期を受けて写真を撮りにくる人の姿も見られました。
(写真を撮りに来た人はー) 「香川も走るので、見たかったなと思ったのでトーチだけでも写真を撮ろうと思いました。すごく特別なイメージだったので楽しみにしていたので残念だと思った」
聖火リレーに伴い香川県が1000個以上設置していた交通規制を知らせる看板は、順次撤去されることになりました。
(香川県交流推進課/桑原仁 課長) 「56年ぶりの東京オリンピックをなんとか盛り上げたいという思いで、聖火リレーの準備等々進めてきたので延期という形にはなったが新たな目標に向かって着実に準備を進めていくようになるのかなと今の時点では思っている」
頸髄損傷で車いすの生活を送っている観音寺市の毛利公一さんは、香川県の聖火ランナーの一人でした。4月は、自らの足で聖火を運ぼうとトレーニングに励んでいました。
(聖火ランナー/毛利公一さん) 「残念な気持ちは少しありますが、楽しみがちょっと延びた。モチベーションを維持して高めながら、自分の体を無理せず楽にしっかり歩けるように頑張っていきたいと思います」
5月20日に倉敷市を走る予定だった岡山県スポーツ協会の長尾隆史さん。1980年のモスクワオリンピックで陸上・400メートルハードルの日本代表に選ばれながらも、日本の不参加により出場がかないませんでした。
今回、40年越しにオリンピックに関わる予定でした。
(聖火ランナー/長尾隆史さん) 「どちらかというと楽しみが先に延びたというふうな思いでいます。東京オリンピック聖火リレーとして参加することで少し気持ちを切り替えたいという思い それとあとは選手が頑張ってほしいなという思いで走りたい」
一方、聖火リレーのルートになっていた倉敷美観地区では…。
(市民はー) 「悲しいですね。せっかく色々準備してきてたのが」 「東京オリンピックを経験してますので、聖火がここを通るのを本当に楽しみにしていました」 「2年分の思いを込めて走ってくれると思うので、オリンピックの成功と(コロナを)克服したという両方の意味で応援したい」