夏休み明けは自ら命を絶つ子どもが増える時期でもあります。新型コロナの影響で例年とは違う環境の中、私たちは子どもたちとどう向き合えばよいのでしょうか。スクールカウンセラーに話を伺いました。
香川県の小、中、高校で20年以上相談を受けている臨床心理士の豊島佳津子さんです。
(香川県臨床心理士会/豊島佳津子 会長) 「それまで緊張していた1学期が終わって、『やれやれ』と思っていたところに、また学校にいかないといけない緊張が迫ってくるというのが人としてはすごくストレス」
内閣府集計データ〈自殺対策白書から抜粋〉では、2013年に内閣府が約40年間の18歳以下の自殺者の数を日別に集計したところ、2学期開始日にあたる9月1日が突出して多くなっていました。
(香川県臨床心理士会/豊島佳津子 会長) 「本人たちの態度・表情・特に行動に現れていることがある。これまではきちんとやっていたのに今回宿題がまだできていないなとか、取り掛かっていないぞというような心配があった場合は、結構大きなサイン」
「Q.そういった子どもたちのサインに対して、大人たちはどのようにサポートしてあげられるんですか」
(香川県臨床心理士会/豊島佳津子 会長) 「『やらないとだめじゃないの』と言うよりは、『あれなにかあったんかな?どうしたの?』というふうに子どもたちの気持ちを聞いてもらいたい」
新型コロナウイルスの影響で子どもたちの心にも変化が見られるそうです。
(香川県臨床心理士会/豊島佳津子 会長) 「先生も子どももすごく頑張ってる。例年と違うようなことがたくさんある中であまり文句を言わずに…。ですが、反面がんばりすぎて、仲間内で弱音がはけないということが起きているのは感じていて。うまく(不安と)付き合うことのひとつには、自分の気持ちを誰かに話すというのはすごく大きい効果がある」
岡山県、香川県では子どもや保護者を対象に電話番号で相談も受け付けています。一人で思いつめずに、悩みや不安を相談してください。
〈相談窓口〉 岡山県教育総合センター 0866-56-9115 0866-56-9117(特別支援)
香川県教育センター 087-813-3119