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パロディーで子どもの想像力を育む 「枠組みを作ることで自由に」元教師の男性の物語 高松市

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 作文を書くのはちょっと苦手…という子どもたちにおすすめです。
 元々ある物語をまねてユーモアや皮肉を加えて作り変える「パロディー」。高松市の元教師の男性がこの「パロディー」の魅力を伝える活動をしています。

枠組みを作ることで自由に

(高松市放課後児童クラブ 補助支援員/小西康之さん)
「自分で物語を作るというのはある意味、何もないところから書いていくので、ものすごく頭を使う。でもそれを簡単にするためにパロディーというスタートライン、枠組みを作ることによって自由に書けるようになる」

 高松市の元小学校の教員で、現在は放課後児童クラブの補助支援員をしている小西康之さん(62)です。

 この日、児童に読み聞かせたのは「コンぎつねうどん」。児童文学「ごん狐」のその後の物語を書いた、小西さんオリジナルのパロディー作品です。

(小西さんの読み聞かせの様子)
「この新鮮な野菜を天ぷらにしたら絶対に美味しい!野菜天うどんをメニューに加えることにしました」

(児童は―)
「面白くて、香川の名産のうどんを生かしているなと思いました」
「一度はけんかするけれど、また仲直りするところが面白かったです」

 小西さんが書いたパロディーの物語はこれまでに2冊出版されていて、2021年夏には3冊目を刊行予定です。

(中濱綾那リポート)
「こちらの本に収録されているのは『ウラシマンタロウ』や『まっ茶売りの少女』、『ヘンゼルはグレてる』など、タイトルを聞くだけで物語がどう変わっているのか気になるものばかりです」

児童が考えたパロディーは「ウサギとウミガメ」

 小西さんが訪れている放課後児童クラブの児童も、3月にパロディーの物語づくりに取り組みました。

 新5年生の女の子は「ウサギとカメ」の主人公を変えた物語を作りました。

(児童が披露する紙芝居「ウナギとウミガメ」より)
「ねえねえ俺と泳ぐ勝負をしない?目標があった方が練習を頑張れると思うよ、と言います。しかし、うな助は『うーんちょっとそれは…』と言いました」

(高松市放課後児童クラブ 補助支援員/小西康之さん)
「本当に自由なので、物語という自分の世界を作れるのは。子どもも小さい時ほど保護者や先生からあれをしなさい、これをしなさいがあるんですけれども、物語の世界は完全に自分が主体性を発揮して作れる。書くのが好きになるんじゃないかと思います」

 小西さんは大人向けに「パロディー物語」を書く講座も開いています。4月20日にはNHKカルチャー高松教室で講座を開催します。

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