6月1日の岡山市の新規感染者は10人でしたが、自宅療養中の患者は、依然として100人を超えています。市は、保健所の人数を増やすなどして対応に当たっています。
岡山市は、5月21日までに新型コロナの対応に当たる職員を45人増やしました。そして、市役所7階の会議室に新たな業務スペースを設けました。
(記者リポート)
「業務を円滑に進めるため、普段は公民館や図書館で働いている職員も応援に来ています」
新たに設けたスペースでは、35人の応援職員を含めた約50人が、自宅療養中の患者の健康観察や市民からの受診相談、陽性者への入院や就業に関する文書を作成しています。
保健所の新型コロナ対応はこれだけでなく、PCR検査結果の連絡や行動歴、濃厚接触者の調査、入院先の調整など多岐にわたります。
感染者の急増で業務に遅れが生じることがあったため、新たなスペースを設けて対応する職員や電話線を増やしました。
(岡山市保健福祉局 感染症対策担当局長/宮地千登世さん)
「毎日、患者さんの状況が聞けますし、必要であれば早期に対応ができるっていうところは、本当に応援の方には大変感謝しています」
岡山市の自宅療養中の患者は、5月31日時点で119人。感染者が急増した5月上旬から中旬にかけては、最大で600人以上にのぼりました。
自宅療養中の患者への健康観察では、全員に1日1回、チェックシートに沿って体温や酸素飽和度、息苦しさなどの自覚症状を電話で聞き取っています。緊急事態宣言が出されて以降、新規感染者が減ってきているとはいえ、保健所のひっ迫した状況は続いてます。
(岡山市保健福祉局 感染症対策担当局長/宮地千登世さん)
「できるだけ休みを取れる形に持っていったり、応援の職員さんを入れながら交代でできるようにとは思っているんですけど、じゃあもう本当に職員みんなが疲労なくやれているかっていうのは今の段階では難しい」