地震で停電した時にも緊急車両に給油するための訓練が香川県丸亀市のガソリンスタンドで行われました。
(訓練の様子)
「地震、地震!給油停止!ノズル戻してキャップ閉めて」
訓練は地震が発生して周辺が停電したという想定で行われました。この訓練は停電した時にも消防車やパトカーなどの緊急車両に給油するためのもので、香川県石油商業組合が2017年から毎年行っています。
今回は県内のガソリンスタンドから約30人が参加しました。
参加者はガソリンのタンクなど設備が壊れていないか点検した後、緊急用発電機を動かして電源を切り換えます。
組合によりますと2011年の東日本大震災で停電によってガソリンをくみ出すことができなかった反省から、香川県のガソリンスタンドで自家発電設備の導入が進んだということです。現在は組合に加入している約300カ所のうち200カ所以上が、停電しても給油できるようになっていて、香川県の自家発電設備の導入率は2020年3月時点で全国で2番目でした。
(香川県石油商業組合/国東宣之 理事長)
「みんなで意識を高めて訓練をして、一台一台、緊急車両を含めて燃料を供給して、復興の最初の礎になれれば」
香川県ではこれまでに自家発電設備で対応した実績はないということですが、組合では万が一に備えて今後も訓練を続けたいとしています。