3日、香川県では火事が相次ぎましたが、皆さんは住宅用火災警報器を設置していますか?
全ての住宅で設置が義務化されて今年で10年。交換の目安は10年といわれています。買う時のポイントを取材しました。
高松市春日町の家電量販店「ヤマダデンキ高松春日本店」では、約20種類の住宅用火災警報器を販売しています。
(宮川周三リポート)
「住宅用火災警報器には大きく分けて2つの種類があります。1つは煙に反応するタイプです。もう1つは熱に反応するタイプです。この2つを設置する場所で使い分けるとより有効になります」
煙に反応するタイプは寝室や寝室につながる階段に。熱に反応するタイプは台所に設置するのがいいそうです。
中には、「火事です」という音声が出るものや、複数の警報器が連動して火事を知らせる「ワイヤレス連動型」のものもあります。価格は、1つ2500円から7000円程度です。
(ヤマダデンキ高松春日本店/佐立良太さん)
「明るくなったりするような機能があると避難が早くなってくるのでいいと思います。ワイヤレス連動型っていうのを買っていただくといろんなお部屋で反応して鳴ってくれるので避難が早く済みますので、迷った場合はワイヤレス連動型っていうのを買っていただくといいと思います」
消防庁によると今年6月1日時点の設置率は岡山県で77.8%、香川県で74.7%で、ともに全国平均の83.1%を下回っています。
また、設置から10年以上経ったものは電池切れや部品の劣化で反応しなくなる恐れがあります。
高松市東消防署は3日、地元住民と協力して家電量販店を訪れた人に住宅用火災警報器の設置や点検を呼び掛けました。家電量販店での啓発活動は初めてです。
(高松市東消防署/新名正明 署長)
「寒くなって火を取り扱う機会が増えております。火災もそれに伴って増えてきております。気持ちが動いたら購入に走ったり、相談事ができるということでこういうこと(家電量販店での啓発)をやらさせていただきました」
高松市消防局管内では2012年以降、毎年150件前後の火災が起きていて、そのうちの20%から30%程度が住宅火災でした。
住宅用火災警報器が作動したことで死者やけが人が出なかった例も少なくなかったということです。
(高松市東消防署/新名正明 署長)
「火災の早期発見ということで早期の避難につながりますので、ぜひとも自分の寝ているところには1個はつけるようにしていただきたい」
住宅用火災警報器の中には薄型で目立ちにくいものや交換時期を知らせるものもあっていろいろ工夫されていると感じました。そして、きちんと作動するか確認することが大切なので定期的な点検をお願いします。