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水島港で見つかった「ニタリクジラ」が全身骨格標本に 12月3日まで展示 岡山・倉敷市

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 2021年に水島港で死骸が見つかったクジラが全身骨格標本となり10日、岡山県倉敷市の博物館にお目見えしました。

(記者リポート)
「倉敷市の自然史博物館です。ご覧ください、体長約11mのニタリクジラの骨格標本です。とっても大きいですね」

 公開されたのは若いオスのニタリクジラの全身骨格標本です。このクジラは2021年9月、千葉県から水島港に入港したタンカーの船首に引っ掛かっていました。

 ニタリクジラは温暖な外洋の海域に生息するナガスクジラ科のクジラで、まず瀬戸内海では見ることができないということです。

(倉敷市立自然史博物館/奥島雄一 学芸員)
「なかなか入手することができない。大変、珍しいこと」

 自然史博物館によりますと、巨大なクジラの骨格標本は約1年をかけて骨に付いた肉や油を取り除くなどした後、岡山理科大学などの協力で組み上げたということです。

(倉敷市立自然史博物館/奥島雄一 学芸員)
「ひれというものがあります。胸びれ、これで前に進むわけですけど、これが骨格標本になるとちゃんと指の骨が見えて、もともとは我々と同じような手、前足だったということがわかります」

 会場ではニタリクジラの口のひげ板なども展示されています。ひげ板はひげクジラの仲間に特徴的な器官で、小魚などのエサをこしとって食べるのに使われます。

 10日は標本ができるまでの解説なども行われ、訪れた人たちが熱心に聞き入っていました。

(訪れた子どもは―)
「でかい。ヒトよりでっかい」
「このひれとかが、哺乳類だから手みたいになっていてびっくりしました」
「(Q.驚いたことは?)人間の骨よりめちゃくちゃ太くて大きいところ」

 今回の展示は12月3日まで、倉敷市の自然史博物館で開かれています。

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