海外でノーマスクの国が増える中、日本でもマスク着用の「新たなルール」作りへの議論が高まっています。街の人や専門家に聞きました。
10月6日、マスクの着用について「海外と歩調を合わせたルール作り」を進める考えを示した岸田総理大臣。翌7日には木原官房副長官が「屋外・屋内を問わず全体を整理する」と述べました。一方、加藤厚生労働大臣は「屋外では原則不要」といったこれまでのルールの周知徹底を図るとして新たなルール作りには「否定的」な考えを示しました。
政府内でも見解が分かれる中、街では――。
(松木梨菜リポート)
「午前9時すぎのJR岡山駅前です。こうして見渡してもマスクを取っている人はほとんどいません」
(街の人は―)
「(着用に)もう慣れてしまっているというのもありますね。将来的には取ってほしいですけど」
「世界では外してますもんね。難しいですよね。日本人らしいじゃないですか。徐々にじゃないですか、なかなかいっぺんには難しいですよね」
政府のワクチン分科会のメンバーでもある川崎医科大学の中野教授は今の状況をどう見ているのでしょうか?
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「マスクを着けなくていい機会がどこなんだろうとみんなが模索している段階だと思います」
10月11日には「全国旅行支援」がスタート。外国人の個人旅行も解禁され、人の動きが活発化する中で中野教授は「着用を推奨する場面を明確にすることが必要だ」と話します。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「混雑した電車の中とか混雑したどこかの会場とか、ここではわが国は着けることを推奨していますよってメッセージの方が海外の方にも国内のお住まいの方にも伝わりやすいメッセージかと思って」
中野教授が着用を勧めるのはバスや電車など混雑した公共交通機関や医療機関、高齢者施設です。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「今、感染も幸い落ち着いてきています。解除していくなら今がチャンスだと思います」