「子どもの習い事」と聞くとどんなものを思い浮かべますか? 実は今、岡山市の商店街である珍しい習い事の「教室」が開かれているんです。
岡山市の表町商店街にある文房具店の2階では、岡山市を拠点に活動するパフォーマンス集団「ASOBIBA」がパフォーマンス教室を毎月2回開いています。ジャグリング、けん玉、マジック、フリースタイルフットボールの4つの講座があり、参加者はどれでも自由に、その日の気分で選ぶことができます。
教室が始まったのは2021年11月。ASOBIBAのメンバー内でスタートの中心となった、「フリースタイルフットボーラー」のGENさんです。
サッカーのリフティングをしながら全身を使ってアクロバティックな技を繰り出す「フリースタイルフットボール」。8年前に競技を始めたGENさん。自身の経験が教室をスタートさせる原動力になったといいます。
(ASOBIBA/GENさん)
「人前に出るのとかがすごく苦手で内向的だったんですけど、パフォーマンスを始めて友達もめちゃくちゃ増えたりしたので『生きてきた世界がガラっと変わった』というか、自分に自信を持てるきっかけにもなったので。他にもこういう子が生まれてきたときに、学びやすい場があればなと。今、学ぶ場が全く岡山にはないので、そういうのを一つでも作れたらというのが思いです」
この日の参加者は、中学1年生の福島宗佑君(13)。パフォーマーのたいきさんとNAANさんにジャグリングを教わります。
ジャグリングを始めて約2年という福島君。現在は、ステージに立って人前で技を披露するのを目標に、楽しみながら練習に励んでいます。
(福島宗佑さん)
「『学ぶ』というより『遊ぶ』というイメージの方が強い。楽しみながら怒られずに学ぶっていう方が、より自分が成長しやすいと思う。ジャグリングをやっているのは僕だけじゃなくて、いろんな人がやっているんだって思う」
この教室に参加できるのは子どもだけではありません。この日、GENさんとフリースタイルフットボールを練習していたのは、会社員の日下文総さん(31)です。日下さんは2021年11月から、ほとんど皆勤賞で教室に参加しているそうです。
(日下文総さん)
「(元々は)手品教室に行っていて、そこで『ジャグリング教室あるよ』って言われて、別のジャグリング教室に行っているときに、ここが始まるよって聞いてこっちに来はじめた。めちゃくちゃ楽しい。やろうと思っても1人じゃなかなか始められないので、教えてもらえたらやりやすい」
「ASOBIBA」のパフォーマンス教室は、入会金が1万円で受講料は各回2000円。毎月第1月曜日と第4木曜日、午後7時から9時まで開かれています。
(ASOBIBA/GENさん)
「教室っていう感じでやってはいるんですけど、僕たちのチームの『ASOBIBA』っていう名前の通り、遊ぶような気持ちで来てもらって、その中で自分にハマるものがあれば、それを教える技術は僕たちは持っているので、ぜひ最初は『遊びにくる』感覚で来てもらえたら」
「参加してみたい!」という方は「アソビバ パフォーマンス教室」で検索してみてください。