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小学生が通学路で危険を学ぶ 防災フィールドワーク 岡山・浅口市【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。岡山県浅口市の小学校で社会科学習の一環として「防災フィールドワーク」が行われました。子どもたちに新たな発見はあったのでしょうか?

 「防災フィールドワーク」に取り組んだのは、浅口市立寄島小学校の4年生25人です。住んでいる地区ごとのグループに分かれ、地区の大人と一緒に通学路の危険を調べます。

(寄島小学校 4年生担任/田淵琢人 教諭)
「4年生の1学期に社会科の学習で防災について学びました。寄島が海も近く山も近いため、津波の被害や土砂災害の被害も考えられるため、地域の方から見た寄島のこと、子どもが授業で学んだ災害のことを合わせながら学ぶことで、より深い学びにつながると考えております」

 こちらは国頭と安倉地区の児童です。メモや写真を撮りながら危険な場所をチェックします。そして、過去の災害についても学びます。

(浅口市寄島地区民生委員児童委員/佐藤巌さん)
「平成16年に16号台風というのが来ました。ここの国頭地区というところが一番被害が大きかった。高潮、潮が来て、大体この辺りまで潮が来ました」

 2004年に岡山・香川を襲った台風16号。寄島地域では300戸以上が浸水被害にあいました。※床上177戸、床下148戸

(浅口市寄島地区民生委員児童委員/佐藤巌さん)
「ほとんどの家屋が床上もしくは床下浸水、きょうの小学校4年生はその後に生まれた方だと思うので、われわれ経験者が後世に伝えていきたいなというふうに考えております」

(児童は―)
「台風の16号が来た時もすごく大変だって言っていたから、気をつけようと思いました」

 さらに、用水路の付近では――。

(浅口市寄島地区民生委員児童委員/高渕栄二さん)
「いざ津波が来たりとか高潮の時には、ここをずっと超えてくるから、その時には、山の方へ上がることな」

 浅口市が作成した寄島地域のハザードマップでは、南海トラフ地震による津波の高さは約3mになると予想されています。また、こんな危険も――。

(浅口市寄島地区民生委員児童委員/高渕栄二さん)
「地震なんかが来たら(鳥居が)倒れる、ずり落ちてけがをする危険があるから近寄らないということ」

(児童は―)
「いろいろな危険なところや安全なところがきょう知れて、また地震とかが起きた時に役に立てると思った」
「地震が来る前に備えをしておかないと、怖いです」

(寄島小学校 4年生担任/田淵琢人 教諭)
「教室の中で写真や教科書を見てわからないことも、意欲的に取り組みながら学習することができました。ハザードマップを作ろうと考えています。より地域に根差したと言いますか、学んだことをさらに自分の地域に落とし込んで深めていけたらいいなと思っています」

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