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医師「明らかに増えてきた」インフルエンザ注意報発令で“同時流行の懸念” 状況や対策は? 岡山〈新型コロナ〉

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 1月6日、岡山県で3シーズンぶりとなるインフルエンザ注意報が発令されました。新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されています。

 岡山市の「せとうちクリニック」では、今週に入りインフルエンザの患者が増えてきていて、インフルエンザと新型コロナの両方を検査できるキットを新たに導入しました。

(せとうちクリニック/白石彰彦 医院長)
「先週末までは圧倒的に新型コロナの方が多くて、9割ぐらいが新型コロナで、1割インフル。今は五分五分ぐらい。明らかにインフルエンザが増えてきた。発熱外来は全部予約でやっていて、ここ1週間は、ほぼ全部枠が埋まっている状況」

 岡山県は12日、1医療機関あたりの1週間のインフルエンザ患者が前週の1.35人から3.65人に増えたと発表しました。

 岡山市東区の岡山学芸館高校では、1年生の2クラスの生徒84人のうち33人に発熱などの症状があり、インフルエンザとみられています。学校では13日、この2クラスを学級閉鎖にします。

 政府のワクチン分科会のメンバーでもある川崎医科大学の中野貴司教授は、インフルエンザの感染拡大による医療体制のひっ迫を心配しています。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「コロナがはやっている状況で、他のどんな疾患もはやってほしくないんですね。その代表的なものがインフルエンザ。これまでの想定以上に患者さんが増えると、医療資源のキャパシティーを超えてしまう可能性があるわけですね」

 また、今後の状況については、なかなか見通しを立てるのが難しいということです。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「今、インフルエンザの流行期に入ってきている。これからどうなるかに関しては、正直、この1月2月を経験してみないとわかりません。第8波、過去の免疫が役に立たないような変異ウイルスが出てくると流行規模が大きくなるでしょうし、流行期間が長くなるということは危惧される」

 その上で、私たちにできることは――。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「予防できるものに対してはしっかりと予防する。ワクチンがあるでしょうし、手洗いとか飛沫感染対策としてもマスク。コロナに関して、行動制限が解除されたといっても、この冬の感染症の流行期はいろんな意味で感染対策をしっかりと励行していただきたいなと思います」

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