子どもたちの今を伝える「こどもミライパーク」です。岡山県倉敷市で2021年に開講した空手教室では、発達障害や不登校の子どもらに、空手を通じて「運動の楽しさ」を伝えています。
倉敷市の空手教室「ハレルヤ」です。指導するのは代表の福島健也さん。自動車整備工場を経営する傍ら2021年4月に開講し、現在は20人ほどが通っています。
「ハレルヤ」に通う子どもの中には、発達障害を抱えていたり、学校に通うことが出来ていなかったりする子も多くいます。
(ハレルヤ/福島健也さん)
「支援学級に通っているお子さんとか、不登校の児童とか、集団生活が苦手な子とかが、しっかり運動できる環境って全国的にも少なくて、それだったらやってみようかと」
2022年の文部科学省の調査によりますと、全国の通常学級に通う小・中学生の8.8%が、日々の学習面や行動面で困難がある、発達障害の可能性があるとされています。
福島さんは、そうした子どもたちの学習面のサポートはある程度整ってきているものの、周りを気にせずスポーツを楽しめる環境は全国的にも少ないと感じています。
(ハレルヤ/福島健也さん)
「保護者の方々にも『良かった』とかいい声をもらえるので、SNSとかでも(全国から)メッセージとかをもらえて、やって良かったなと」
「ハレルヤ」のレッスン中は、子どもの笑顔がいっぱい。空手教室とは言っても、道着を着ることはなく、レッスンの半分以上が体操やランニングなど簡単な運動です。
(ハレルヤ/福島健也さん)
「基本的に、みんなで運動を楽しんで、訓練とか療育とかっていう感じじゃなくて、あくまで楽しんで、その中でみんなで成長できれば」
(通っている小学生は―)
「僕は4年生のころからやっていますね!」
「パンチやったりとか、キックやったりとか、にぎやかなところが好きです」
「僕は、毎日友達に会えるからうれしいです」
本業の合間を縫って、さまざまな特性の子どもたちに寄り添えるようにと、「児童発達支援士」や「不登校訪問支援カウンセラー」などの資格を取得した福島さん。
最初は週1回の教室でしたが、保護者の要望が相次ぎ、今では週3回、仕事が終わった後に教室を開いています。
(ハレルヤ/福島健也さん)
「(Q.福島さんが一番楽しんでる?)僕が一番パワーをもらっています。いろんな人が集まって、誰でも楽しんでもらって、とりあえず楽しんでもらう。こういった環境を求めている保護者の方って、けっこういると思うので、倉敷市から岡山、岡山から全国っていうふうに、流れが広まればいいなって思います」
「ハレルヤ」では、発達障害のある・なしに関わらず、運動を楽しみたい子ども、練習をサポートしてくれるボランティアを募集しています。詳しくは代表の福島さんのインスタグラム(@hareruyaxkarate)をチェックしてください。