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岡山中央病院に国産手術支援ロボット「hinotori」を県内初導入 医師の負担軽減・ミス防止に期待

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 岡山県で初めての導入です。国産の手術支援ロボットを使った手術が岡山市の病院で行われました。

 岡山中央病院が導入した手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」は、2020年に発表された初めての国産手術支援ロボットで、全国で約30台導入されています。岡山県での導入は初めてです。

 hinotoriには4本のアームがついていて、このうち1本にはカメラ、残り3本には手術器具を装着しています。執刀医は離れたところに座ってコントローラーでアームを操作します。

 9日は前立腺がんを患う70代男性の前立腺摘出手術に使いました。手術は約4時間かかり、無事成功したということです。

(岡山中央病院/野田岳 医師)
「きのう、通常の腹腔鏡の手術を2時間ほどで終了しておりますが、手術が終わってみて(きょうの方が)疲労度は格段に楽だった」

 今回用いられた腹腔鏡手術という方法は、腹を大きく切り開かず、出血量を抑えて行います。そのため、患者の体への負担が軽くなり、回復が早いとされています。しかし、患者の体内では細かい動きが求められるため、医師の疲労度も大きいそうです。

 ロボットを使うことで患者だけでなく医師の負担も軽減でき、ミスを防止できます。

 開発した「メディカロイド」によると、国内で現在使われている医療支援ロボットはアメリカ製の「ダビンチ」というモデルがほとんどです。

 hinotoriでは、この「ダビンチ」と比べてアーム部分の関節が1つ多いため、より滑らかな動きができるそうです。また、国産のため費用も抑えることができ、医療費の負担も軽くなることが期待されています。

(岡山中央病院/野田岳 医師)
「細かい処置ができるのが一番のメリット。岡山中央病院を中心として、今後、他の病院にもhinotori導入の一助になりたい」

 岡山中央病院では今後、hinotoriによる手術を約20件予定していて、県外からも見学の依頼が来ているそうです。

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