食べたい晩ご飯を話すと必要な食材を教えてくれます。人工知能AIを使って高齢者の買い物の支援をする実証実験が香川県坂出市で始まります。
記者「栗おこわが食べたい!」
AI「栗おこわを作るには以下の商品が必要になります」
実証実験に使うのは、質問に対して文章を自動で生成するAI「チャットGPT」です。利用者はタブレットを使ってAIと会話をして献立を決めます。
AIは必要な食材の個数や値段を教えてくれるので、利用者は現金などで購入することを伝えます。
食材は地元の食料品店が用意し、タクシーで届けてくれる仕組みです。午前中に購入すると、その日の夕方に届くということです。
11月から実証実験が行われるのは坂出市王越町です。人口は800人ほどで、高齢化率は60%を超えています。近くのスーパーまでは約10km離れていて、高齢者の買い物が困難な地域です。
5日は実証実験を行う東京都の企業「GMOメイクショップ」と坂出市、坂出商工会議所、地元ケーブルテレビが連携協定を結びました。
「GMOメイクショップ」はネットショップの支援などを手掛けていて、社長の向畠憲良さんは実証実験の対象となる坂出市王越町の出身です。
(GMOメイクショップ/向畠憲良 社長)
「僕らのサービスを使って、より良い買い物体験、楽しい生活、豊かな生活というのを送っていっていただきたい」
実証実験は、2023年11月から2024年1月まで高齢者のいる10世帯にインターネット環境やタブレットを提供して実施されます。2024年4月にはエリアを拡大して買い物支援のサービスを始めたいということです。