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西日本豪雨被害 倉敷市真備地区小田川の新たなルートへの通水始まる

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 西日本豪雨で大きな被害を受けた倉敷市の真備地区では、対策として小田川と高梁川の合流地点を下流に付け替えています。29日、節目となる「通水」が始まりました。

(倉敷市/伊東香織 市長)
「未来に向けての大きな一歩になることを心より期待をいたしております」

 29日に行われた通水式で倉敷市の伊東香織市長らがボタンを押すと、小田川の水が柳井原貯水池に流れ始めました。

 小田川の付け替え事業は柳井原貯水池を小田川のバイパスとして利用し、高梁川への合流地点を現在の場所から約4.6km下流に移します。

 洪水時の水位を下げるとともに、小田川に高梁川の水が流れ込みにくくなるため、「バックウォーター現象」を防ぐ狙いがあります。

(住民は―)
「10年が5年でやってもらったんで、水害がなくなるという事で、堤防も拡張してもらったし、もうほんとにうれしいです」
「ハードの面でしっかりと国が県が市が対応してくださっていることは、とても安心感につながるなというふうに感じつつも、地域の住民一体となってソフト面をしっかり強化していって、もしかしてくるかもしれない災害に備えていきたいというふうに決意を新たにしたところです」

 総事業費は約474億円で、現在の進捗率は84%です。※10月16日現在

 今後は、現在の合流点を締め切る堤防の工事を進め2024年3月に完成予定です。

(国土交通省 高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所/濱田靖彦 所長)
「やはり皆さん期待されているのは一日も早い完成というところでございます。令和5年度末の完成に向けてしっかり頑張っていきたいというふうに思っています」

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