3月23日に岡山市で発生した山火事についてです。岡山市と玉野市と岡山県は今後の復旧や対策に向け、現地調査を始めました。
調査に当たるのは3月の山火事で被害にあった岡山市と玉野市、そして県で作る合同調査チームです。
3月、岡山市南区で発生した山火事では県内で過去最大規模の約565haが焼けました。
(記者リポート)
「山火事があった現場です。あたりには焦げ臭いにおいがまだ残っていて、地面には燃えた枝が落ちています」
17日に行われたのは、「渓流調査」と呼ばれるもので、土砂が流出しそうな場所について調べたり、大雨で流れた土砂をダムが受け止められるかなどを調査しました。
(現地調査の担当者)
「次の雨で拡大崩壊がある恐れのあるところを調査している。下層の植生が焼失しているので、降った雨がそのまま流れ出るというところで、こういった不安定な土砂は次の雨で流れやすくなっている」
岡山県は、今回の火事で山が本来持つ水を蓄える機能や土砂の流出を防ぐ機能などが損なわれた可能性があるとしています。
合同調査は、土砂流出のリスクがとくに高いとされる「渓流」から調査を始め、落石の危険箇所などについても調べるとしています。
(岡山県 治山課/浅浦宏之 総括参事)
「消火活動に当たった方の次には我々がやるべきこと、復旧に向けてしっかりとやっていかなければならないと改めて感じました」
現地調査の終了時期の目途は立っておらず、県は状況を確認後、国に復旧計画を提出するとしています。