現在の高松市の礎となった高松城と城下町の歩みを紹介する展覧会が22日から高松市で始まります。
香川県立ミュージアムで開かれる「高松城 海にのぞむ城のものがたり」です。内覧会が行われ、古文書や絵図など142点が披露されました。
瀬戸内の島々や関西との交易など海上交通の要所として栄えた高松の歴史をたどります。
約400年前に江戸幕府が四国に送り込んだ「隠密」、つまりスパイが報告書に付けたとされる高松城周辺の地図です。実際と大きな違いはなく当時の隠密の調査能力の高さがうかがえます。
そして、豊臣秀吉が生駒親正に讃岐国を支配するよう命じた文書です。438年前のもので初公開です。高松という都市の歴史はここから始まりました。
(香川県立ミュージアム/御厨義道 学芸員)
「『高松城下図屏風』についてはこれまでにない展示の仕方を会場でぜひお楽しみいただきたい」
このほか、生駒氏の後に城主となった松平氏の刀なども展示されています。
この展覧会は22日から6月1日まで香川県立ミュージアムで開かれます。