ニュース

日本初の「DAO商店街」とは!?父母ヶ浜の効果で観光客が押し寄せる三豊市仁尾町で唯一無二の商店街再生の取り組みがスタート 9月末まで参加者募集中

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 三豊市仁尾町。かつては塩田による製塩業で栄えた人口5000人ほどの過疎の町で日本初の先進的な取り組みが進んでいます。「DAO(ダオ)」という仕組みを使って4000万円の資金調達を目指す商店街再生プロジェクト、その名も「身の丈商店街」です。

 過疎・高齢化によりさびれてしまった商店街で、空き家物件を選定し、買い取り、リノベーションを行い、飲食店や物販店、宿泊施設などに再生する。それらを出資者同士がしっかり話し合って、最終的には多数決の投票で決める。そんな取り組みです。

 仕掛け人の一人は、仁尾町の老舗スーパーマーケットの3代目として生まれた今川宗一郎(38)さん。この町の魅力の発信に尽力してきました。

 その後押しになったのは、“日本のウユニ塩湖”としてSNSで人気が爆発した「父母ヶ浜」です。

 観光客数が6年で100倍に急増する中、今川さんは父母ヶ浜の近くでコーヒー店をプロデュースしたり、閑散とした商店街で寿司店を営んだりするなど、多くの人を巻き込んだ活動を次々と仕掛けてきました。今川さんの活動の根底にあるのは「地域のコミュニケーションの復活」でした。

 

 三豊市では過去5年間に100以上のプロジェクトが生まれ、40の会社と80棟の宿泊施設が誕生。30億円を超える民間投資の受け皿となっています。

 そんな今川さんたちの次の一手がDAOの仕組みを使った商店街の復活です。父母ヶ浜ブームの前には飲食店がほとんどなかった仁尾の町で、未来の街づくりのモデルとなるような、文字通り「身の丈」に合った商店街の再生を行います。

 「DAO」とは「分散型自立組織」という訳語で呼ばれる資金調達の方法です。少しわかりにくいですが、分散型という言葉の通り、組織内に管理者やリーダーはおらず、参加者が自立して意思決定を行うのが原則です。意思決定はトップダウンのピラミッド型ではなく、権限と責任が組織内で分散したフラットな組織で、メンバーによる話し合いと投票で決めていきます。「身の丈商店街」の議決権は出資額に関係なくひとり1票で、より自分事として街づくりに参加することができる仕組みです。

 まずは50坪の空き家のリノベーションからスタートする予定で、出資者はテナント選定、収益の再投資、イベント企画などの意思決定に関わることができます。その後も空き家の出店計画に参加できます。

 また、出資者に対しては、「身の丈ハウス」と飛ばれる宿泊施設の宿泊券(年間5泊分)や、カラオケパブでの1杯無料ドリンク、試食会参加権といった様々な特典があります。さらに、将来的に収益が出る場合には、配当の実施やその金額についても出資者の話し合いで決めるそうです。

  「身の丈商店街」への出資額は1口10万円から。400人の参加で4000万円の調達が目標です。9月末まで募集していて、9月9日の時点では50人から550万円を調達済みです。

 この取り組みについては9月11日(木)深夜0時20分から放送するKSB瀬戸内海放送「ヒルペコ」でも紹介します。なお再放送は9月13日(土)午後2時30分~。

※この記事は「身の丈プロジェクト」の概要紹介が目的であり、勧誘を意図するものではありません。

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース