サッカー・Jリーグの野々村芳和チェアマンがJ1の舞台で躍進するファジアーノ岡山やサッカー専用スタジアムについて語りました。
(Jリーグ/野々村芳和 チェアマン)
「地域のクラブがどういうふうに成長するかがJリーグ60クラブにとってすごく大事なところで、今、最もうまく成長しているのが岡山、ファジアーノだと思う」
Jリーグ6代目チェアマンの野々村芳和さん。初挑戦のJ1で現在リーグ11位と健闘を続けるファジアーノに対し、元Jリーガーの野々村チェアマンは――。
(Jリーグ/野々村芳和 チェアマン)
「おそらく(J1に)残留できるでしょう、順位もトップ10に入るかもしれない、これ自体が本当にすごいこと。大きなクラブが優勝するのと同じくらいのことをファジアーノがやっている」
2024年度のJ1クラブの平均売り上げは約58億円です。一方、ファジアーノの2024年度の売り上げは約20億円で、大きな差があります。野々村チェアマンはファジアーノの「J1定着」の鍵となるのは、サッカーの強さだけでなく「地域とクラブのつながり」だと指摘します。
(Jリーグ/野々村芳和 チェアマン)
「勝つか負けるかギリギリのところで勝たせるのって本当にサポーターとか地域の人。その熱量は土日の試合だけでできるものではなくて、月曜から金曜の普段の取り組みの中から生まれてくる熱量が週末のゲームに出る」
その地域とのつながりは、サポーターら有志が行う新スタジアム建設に向けた署名活動でも重要だとしています。署名は12日時点で30万を超えました。
(Jリーグ/野々村芳和 チェアマン)
「いろいろな催し物、コンサート、イベントの実施、防災の拠点になるとかを含めて、(スタジアムの議論は)街のにぎわいをどう作っていくかということともつながる。地域としてスタジアムやスタジアム周りが必要かどうかというのを考えるいいきっかけでもある」
Jリーグは2026ー2027シーズンから、これまでの2月開幕から8月開幕の秋春制に移行するなど新しい節目を迎えます。
(Jリーグ/野々村芳和 チェアマン)
「Jリーグとしてこうあったらいいなという成長の仕方を(岡山は)してきてくれている。地域と世界がサッカー・スポーツでつながっているというのをぜひ地元の人たちに見せてほしいし、お互い頑張れたらと思う」