イーロン・マスク氏率いるアメリカの政府効率化省が政府のデータシステムにアクセスできる権限を差し止める訴えについて、連邦地裁の判事は訴えを棄却しました。
トランプ政権が掲げる連邦政府の改革の一環として、マスク氏は政府のデータシステムにアクセスできる権限などを行使していました。
これに対し14の州の民主党派の州司法長官らは、上院の承認を受けた高官だけに認められるはずの権限をマスク氏らが行使しているとして、権限を差し止めるよう提訴していました。
この訴えに対してワシントンDCの連邦地裁判事は権限の一時的な差し止めを命令するほどの深刻な被害は認められないとして訴えを棄却しました。
一方で、マスク氏が持つ権限に関して「選挙で選ばれていない個人の権限に歯止めが掛からない状況を疑問視している」と述べています。
政府のスリム化を目指しているマスク氏については、違法に権力を行使しているとして訴訟が相次いでいます。