ポンプの製造に必要な木型などを下請け業者に無償で保管させていたとして、公正取引委員会はポンプ製造販売大手に再発防止などを勧告しました。
勧告を受けたのは、ポンプ類の総合メーカーである「荏原製作所」です。
ポンプの製造を委託していた下請け事業者176社に対し、木型や金型などを使った製造が長期にわたり行われていないにもかかわらず、無償で型などを保管させていました。
保管させていた型などは延べ8900個で、木型の腐食を避けるため貸倉庫を借りている下請事業者もありました。
公正取引委員会は下請法違反にあたるとして保管料の支払いと再発防止を勧告しました。
荏原製作所は「コンプライアンスの一層の強化と再発防止に努めていく」とコメントしています。