香港で天安門事件の追悼集会を開いていた民主派団体の元幹部らが国家安全維持法違反の罪に問われた裁判で、香港の最高裁は有罪判決を破棄する判決を言い渡しました。
香港警察は2021年、民主派団体「支連会(香港市民支援愛国民主運動連合会)」を「外国の代理人」とみなし、団体の財務状況などの資料の提出を求めました。
支連会の元幹部・鄒幸トウ氏ら3人は要請を拒否したとして、2023年に国家安全維持法違反の罪で禁錮4カ月半の有罪判決を受け、上訴していました。
香港の最高裁にあたる終審法院は今月6日、検察側の立証が不十分などとして有罪判決を破棄しました。
香港メディアは、国家安全維持法違反に問われた被告が終審法院で勝訴したのは初めてだと報じています。
支連会は1990年から毎年、天安門事件の追悼集会を開いてきましたが、香港当局から圧力を受け2021年に解散しました。