高額療養費制度の見直しを巡って政府が全面凍結する方針に転じたことを受け、自民党は参議院での審議が始まっていた新年度予算案を再び修正する考えを野党側に伝えました。
立憲民主党 笠国対委員長 「(予算案の修正は)当然のことじゃないですか。憲法、あるいは財政法に明確に違反するようなことを、これ政権がやりだしたら何でもありじゃないですか。そんなことは断じて許されないということで、当たり前の話だと思います」
高額療養費制度を巡る政府の方針転換を受けた新たな予算措置を巡っては、予備費を活用することで予算案を修正せずに行うべきだとの声も与党内にありました。
ただ、野党側は修正案を出し直すべきだと強く求めていました。
参議院で修正した予算案が可決されると、その後、衆議院での議決を経て可決されると成立します。
こうした修正を経て当初予算案が成立すれば戦後、初めてとなります。
野党は政府の方針が二転三転したとして、衆議院で予算委員会の集中審議を13日に開くことも求めましたが、自民党は参議院での審議を理由に拒否しました。
また、政府が今の国会での提出を目指す年金制度改革法案について自民党は党内に様々な意見があることを踏まえ、期限とされる14日までの提出が困難であることを野党に伝えました。
与党は野党に事前協議を呼び掛けていますが、立憲民主党の笠国対委員長は「なぜ年金だけ法案提出前に協議する必要があるのか。絶対に受け入れられない」と拒否しています。