トランプ関税への警戒感から「安全資産」とされる金は今月に入り、一時1オンス3200ドル(約47万3600円)を突破して史上最高値を更新しました。
しかし、ニューヨーク先物市場の7日の取引で金の価格は一時、先週末と比べて50.4ドル安い、1オンス2985ドル(約44万1700円)と、3月中旬以来、約4週間ぶりの安値となりました。
トランプ関税で世界経済の不透明感が強まり、株価などの資産が急落したことが波及しました。
根津アジアキャピタルリミテッド 河北博光氏 「金に関しては、他の資産が下落しているので、その損失を穴埋めするための売却が出て今回は下落した。安全資産ということで、リスク資産からの投資先という側面はまだ変わってないと思う」
信用取引を手がける投資家は、株価が急落して最低保証金率を割り込んだ場合、金融機関から「追加の証拠金」、追証を請求されます。
その支払い資金を捻出するため、一部の投資家が金を換金売りしているとみられるということです。
(「グッド!モーニング」2025年4月8日放送分より)