アフリカに生息している野生のチンパンジーが仲間が負った傷を治療する様子が初めて確認されました。
ウガンダの森に生息する野生のチンパンジーについてはこれまで、けがの傷口に抗菌作用のある植物をかみ砕いて塗るなどして自らを治療する様子が確認されていました。
イギリスのオックスフォード大学の研究チームは5月、野生のチンパンジーが仲間のけがを薬草を使って治療する様子を初めて確認しました。
さらに、仲間ではないチンパンジーのけがも同じように治療していたことが確認されました。
今回の発見はチンパンジーが他のチンパンジーの痛みを認識し、その痛みを軽減するために行動することを示唆している可能性があるということです。
研究チームのフレイマン博士は「この研究は人類の医療の発展や普及の経緯の解明につながる可能性がある」と述べています。