ロシアのプーチン大統領との電話会談で、停戦の呼び掛けが不発に終わったアメリカのトランプ大統領は仲介からの撤退を示唆しました。さらに、和平交渉の旗振り役を丸投げするような発言も飛び出しています。
■トランプ氏 当事者に“丸投げ”
トランプ大統領 「何かが動くと思います。もし動かないなら、私は手を引き、戦争が続くだけです」
当初、ウクライナ和平を実現できるのは自分しかいないと自信満々だったトランプ大統領。
しかし、プーチン大統領との2時間半にわたった電話会談後、和平交渉が進展しない場合には、仲介を撤退することを示唆しました。
旗振り役の熱は冷めたということなのでしょうか。
トランプ大統領 「教皇レオ14世がバチカンで話し合いをしたいのであれば、それ以上良い場所は思いつきません。ここ(アメリカ)もかなり良い場所ですが、私はバチカンの方が好きです」
さらに、自ら名乗り出た役を“丸投げ”するような驚くべき発言も飛び出しています。
トランプ大統領のSNS(19日) 「停戦のための条件は当事者同士で話し合われます。交渉の詳細は彼ら以外、誰にも分かりません」
トランプ氏との電話会談で「和平条約に関する覚書を作成する用意がある」と提案しながらも、即時停戦には応じなかったプーチン大統領。
ウクライナ東部と南部の4州をロシア領として承認することやウクライナのNATO加盟断念など、到底飲めない要求をつきつけ“時間稼ぎ”をしています。
(「グッド!モーニング」2025年5月21日放送分より)