“ルフィ”などと名乗るグループによる一連の強盗事件を巡る幹部の裁判で、グループの別の幹部の証人尋問が9日に続いて行われ、「小島被告は怖い人」と証言しました。
「ルフィグループ」の幹部・小島智信被告(47)は、2022年に東京・稲城市で起きた強盗致傷事件などを手助けした罪や詐欺の罪などに問われています。
小島被告側は起訴内容を認める一方で、事件で重要な役割を果たしていないと主張しています。
今月9日に続き、11日の裁判でもグループの幹部である藤田聖也被告(41)の証人尋問が行われました。
藤田被告は「小島被告は怖い人だと思っていた」と話し、その理由として、グループの犯行で被害者が亡くなった際に他の幹部メンバーと異なり、「小島被告は『死んじゃいましたね』と笑いながら話していたから」だと証言しました。
藤田被告は加えて、小島被告がリクルートした「かけ子」らに対して「個人情報を握っているから逃げられない」などと脅していて、かけ子らから「小島さんが怖いと相談を受けていた」と話しました。
また、組織の実態として組織の金や給料、人事を握っていたのは小島被告で、一連の事件の中心人物は「今村磨人被告だった」と述べました。
一方、その後に行われた被告人質問で、小島被告は藤田被告の一連の発言について、「ものすごく驚いた。8割くらい嘘だと思います」と話しました。
藤田被告の証言と異なることについて、少しでも罪を軽くしたいのではと問われると「私は日本に帰国した時からルフィ事件について話しているので、それはないです」と述べました。
被害者について聞かれると、「強盗を入るきっかけを作ってしまったことは反省しなくちゃいけないと思います。けがをした人や財産を奪われた人たちには申し訳ないと思います。また、変な話ですけど実行犯に対しても申し訳ないと思います」と答えました。