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慰霊と平和を願う夏の風物詩 隅田川で灯籠流し

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 東京の隅田川では16日、毎年恒例の夏の風物詩「隅田川とうろう流し」が行われました。

 幻想的で柔らかな灯籠(とうろう)の光が川面に浮かんでいます。

 毎年8月に行われている隅田川とうろう流しは、関東大震災や東京大空襲などで亡くなった多くの人々の霊を弔うために、終戦の翌年の1946年に始まった行事です。

 灯籠には願いの言葉や絵などが書かれ、参加した人たちはそれぞれの思いを込めて灯籠を川に流していました。

参加者 「楽しかった」 「長生きできますように」 「ちゃんと思いを込めて書いたので、かなうと良いなと思いながら流しました」

 日本を初めて訪れたアメリカ人男性は、数年前に亡くなった最愛の妻をしのんで参加していました。

 お盆に故人が戻ってくるという日本の風習を知り、この灯籠流しが目的で来日したということです。

妻を亡くしたアメリカ人男性 「旅のはじめから、彼女がずっと一緒にいるように感じるんです。時差ぼけではなくてね。彼女の存在を感じているんです。ここに座って彼女の写真を改めて見たら、なぜだか満たされた気分になりました」

 およそ5000個の灯籠が祈りとともに川に流され、だいだい色の光がゆらゆらと水面に揺らめき、隅田川は幻想的な雰囲気に包まれました。

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