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石破内閣から10人超 総裁選前倒し要求

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 石破内閣の内部からも、10人を超える議員が自民党総裁選の前倒しを求めていることが分かりました。

■身内からも…前倒し求められ

 防災の日の1日朝、石破内閣の閣僚たちは歩いて総理大臣官邸に。

小泉農水大臣 「おはようございます」

 首都直下地震や南海トラフ巨大地震が発生した想定で訓練を行いました。その石破内閣…。自らの政権基盤がぐらついています。

 本来ならば石破内閣を支えるべき副大臣や政務官から、自民党の総裁選挙を前倒して実施するよう求める声が続出。

 これまでに少なくとも10人の副大臣や政務官が前倒しに賛成する意向を表明。その数はさらに増える見通しです。

 これに対し、石破擁護派の政権幹部は…。

石破擁護派政権幹部 「閣内にいる人は先に辞表を提出するべきだ」

 党内の駆け引きが激しさを増すなか、ポスト石破の1人として名前が挙がる小泉大臣は…。

小泉農水大臣 「今閣内にいる政務官、そして副大臣であったとしても一人の議員という立場の中で危機感を持った思いを表明されるのは、議員としてはそれはあるべき姿勢の一つだろうと思います。危機感を持って表明をした政務官や副大臣に一部『だったらやめろ』みたいな声がありますけれども、私はそういう姿勢じゃなくて、どうやって皆を包摂するかが大事なことだと思います」

 自民党は2日、参議院選挙で敗北した総括を取りまとめ、石破総理総裁ら党執行部の責任を含めて両院議員総会で議論したうえで、総裁選を前倒しして行うかどうかを決める手続きに入ります。

小泉農水大臣 「(Q.総裁選前倒しの賛否は決めましたか?)あした総括が行われることをよく見たいと思います」 「(Q.仮に総裁選が前倒しになった場合、出馬する考えは?)政治の世界は何が起きるか分かりません。今の職責をしっかりと務める先にその先があると思います」

 一方、前回の総裁選に立候補した小林鷹之元経済安保担当大臣は、仮に石破総裁が続投するなら総裁選前倒しに賛成する意向を表明。

自民党 小林元経済安保担当大臣 「組織のガバナンス上の問題としてトップの責任のあり方というのは、総裁ご自身に考えていただきたい、けじめをつけていただきたい」

自民党関係者 「石破さんを守ろうとする人より、総裁選を求める人たちの方が熱量がある。その勢いに流されるだろう」

■総裁選前倒しはある?時期は?

政治部 与党担当 飯山雄矢記者 「総裁選前倒しについては、徐々に『賛成派』が広がりをみせています。政権内部の副大臣・政務官を含む中堅若手は派閥を超えた横のつながりで石破おろしへの連携を強めつつある。さらには、石破総理と近いはずの閣僚経験者も『自ら出処進退を決められないなら、堂々と賛成票を投じに行く』と話すなど、ベテラン勢からも声が上がりつつある状況です。こうした情勢に、総理側近からは『過半数を超える流れになれば、一気に雪崩を打つ可能性がある』と警戒の声が出始めています」

 このところ、報道各社の世論調査で内閣支持率が軒並み上がっている石破総理。側近らに対し、「世論の声と自民党議員の考えが乖離(かいり)していいのか」と繰り返し不快感を示しているということです。

 総裁選の前倒しは、自民党所属の国会議員295人と都道府県連の代表47人の過半数、つまり172人の賛成があれば行われることになります。

 ANNの調べによると、すでに兵庫や新潟など10の県連が前倒しに賛成する方針を固めています。

政治部 与党担当 飯山雄矢記者 「今後の流れを左右する最大のポイントは、あすの両院議員総会で石破総理がどのように参院選の敗北について総括し、自身の責任について説明するのかです。石破総理の続投の意向は揺らいでいないようで、森山幹事長ら執行部の4人が辞意を示す可能性が高いとみられます。ただ、石破総理は森山幹事長を慰留するともみられていて、トップ2人が結果的に続投することになれば反発も強く、前倒しの動きは加速することにもなりそうです。もし総裁選が前倒しとなった場合、自民党関係者によりますと、次の総裁が決まるのは今月下旬になる見通しのようです」

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