岡山県倉敷市の水島コンビナートで荷降ろしなどをする人たちが海に転落したことを想定した訓練を行いました。
倉敷市の水島中央公園にあるプールで行われた訓練です。ENEOS水島製油所が2015年から行っているもので、関連企業を含め水島コンビナートの岸壁で船の荷降ろしなどをする従業員ら約40人が参加しました。
講師を務めたのは水島海上保安部の担当者です。
参加者は、まず海に浮かぶときのポイントやペットボトルにしがみつくと体が浮かびやすいことを体感しました。
その後、周りの人が転落したときは海に入らずに助けを呼ぶことが大切だと学びました。
そして、クーラーボックスなど身近なものにロープをくくりつけて投げ込み、転落した人を救助しました。
水島海上保安部によりますと、管内では2025年4月から8月31日までに海に転落する事故が6件起きていて、3人が死亡しています。
(参加者は―)
「服を着て浮くのが結構難しくて、いい訓練経験ができているのかなと思います」
「人の力を借りるのが大事なのかなと感じました」
(水島海上保安部 警備救難課/久川雄平 専門官)
「知人やご家族の方が海に落ちた場合、非常に慌てて救助する側が海に入ってしまうことが多い。周囲に助けを求めてください。知らせてください。それが非常に命を助ける上で大事な部分となります」