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日本列島の気象が二極化 水不足の関東、豪雨の北日本

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 天気の二極化。秋田では大雨で河川が氾濫する一方、関東のダムでは水の底に沈んでいた村が姿を見せました。

■“危険な雨”で河川氾濫 秋田

 二極化する列島。秋田は“危険な雨”が続きます。低気圧や前線の影響で東北地方を中心に激しい雷雨となりました。

 秋田市内では2日午前中から、雷とともに激しい雨が打ち付けます。

 川が氾濫する瞬間もカメラに映し出されていました。上小阿仁村を流れる川。1日朝から雨が強まり、2日朝9時には濁流があふれ、村に流れ込みます。

 五城目町でも河川が氾濫。川沿いの道路が一気に冠水します。

 午後になり、秋田市内の一部にも緊急安全確保が発令されました。

■秋田新幹線 一部区間で運転を見合わせ

 交通網にも影響が。秋田と東京を結ぶ秋田新幹線も一時、運転を見合わせました。

 午前11時すぎ、取材クルーは五城目町に。町では5段階のレベル5にあたる「緊急安全確保」が発令されました。町内を流れる小さい川も、橋げたのすぐ下まで水が増えています。

周辺住民 「1~2時間であの橋の桁にぶつかると、跳ね返りで一気にここは川になる。集落に入ってきて大量に水が来る」

 その言葉通り、川の水が集落に流れ込み始めます。

 道路沿い。川のように見える場所も…本来は田んぼ。収穫前の稲穂が濁流にのみ込まれました。

周辺住民 「(水が引いたら)また皆で片付ける。誰も助けてくれない。自分のことは自分でやらないとだめ」

■水不足でダム底の村出現 群馬

 かたや関東は厳しい残暑が続きます。東京都心は9月としては25年ぶりの37℃に。

 水不足が続くなか、こんな光景も。

 関東の水がめの一つ「八ッ場ダム」。2年前の10月、山間に水が豊富にたまっていたダム。貯水率はおよそ18%まで低下。川を見ると、かなり川幅が狭くなっていることが分かります。

利根川ダム統合管理事務所 守谷武史副所長 「ここまで連続して落ちる傾向は初めて。100%近い状況が多かったなかで、(貯水率が)今年は少ない状況」

 ダムの底に沈んだ道路。集落に続くトンネルも見えます。5年ぶりに現れた町の姿に、観光客も驚きます。

観光客 「4月に来た。まだいっぱいだった。何回か来ている、こっち好きで。水いっぱいあった」

■観光への影響

 ただ、観光業にも暗い影を落としています。

 水陸両用の「にゃがてん号」。3年前、豪快に水しぶきを上げて湖面を走っていましたが…。

Dts creation 篠原忠司専務取締役 「安全に運行できる水位が保たれていないので、運行を断念せざるを得ない。昔の国道も見えている。ここまで下がることはなかなかない。雨が降らないとダムだけでなく私たちも干上がる」

 今後は、局地的な雨はあるものの、一気に水不足を解消するほどの雨の予報はなく、節水を呼び掛けています。

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