今年度の文化勲章に野球の王貞治さんら8人、文化功労者にはアニメの「ドラゴンボール」の孫悟空役などで知られる声優の野沢雅子さんら21人が選ばれました。
文化勲章を受章するのは、元プロ野球選手で通算868本のホームランを放った王貞治さん（85）や世界的なファッションデザイナーのコシノジュンコさん（86）ら8人です。
王貞治さんは「長嶋さんがお受けになることは当然のことだと思いましたが、自分に話が来るとは思ってもみなかったのでびっくりしています。この喜びを一緒に分かち合えたらよかったですけれど、長嶋さんも喜んでくれていると思います。野球との触れ合いがあったからこそ、今があると思います。みなさんと一緒にいただいたと、改めて感謝の意を表してありがとうございましたと言いたいです。これからも野球をやる子の輪がどんどん広がるようにがんばりたいです」と話しました。
コシノジュンコさんは「文化勲章はこれ以上ないことなので、身に余るどころがびびっております。ファッションが無ければ虚しいし、私にとっては切っても切れないもので、ますます本物を見せなければいけないと。今後も、日本、そして世界に何かを残せたらなと願っております」とコメントしています。
文化功労者にはアニメの「ドラゴンボール」の孫悟空役などを演じる声優の野沢雅子さん（88）やダンサーで俳優としても活躍する田中泯さん（80）ら21人が選ばれました。
声優として初めて文化功労者に選ばれた野沢さんは「気がつけばずいぶん長い時間を“声”とともに歩んできましたが、自分なりに続けてきたことで、こんな素敵なご褒美をいただけるなんて、本当に感激しています。このご褒美は、声優界を代表してお預かりしたものだと受け止めております。元気だけが取り柄ですので、これからも全力で“声”を届け、少しでも文化への恩返しができたらと思っております」と喜びの声を寄せています。
田中さんは「ただただ驚いております。オドリは常に私にとって衣食住の次にあるべき日常の行いでした。私は空想だにしてなかった賞をいただきます。きっと次の脱皮を促されているのでしょう。ありがとうございます」とコメントしています。
また、今年のノーベル化学賞に決まった京都大学の北川進さんは、文化勲章と文化功労者の両方に選ばれました。
今年度の文化功労者には女性が6人選ばれ、去年に続いて過去最多となりました。
文化勲章の親授式は来月3日、文化功労者の顕彰式は来月4日に行われます。
