新型コロナウイルスの感染拡大により動物園も休園を余儀なくされ、運営が難しくなっています。そんな中、動物たちを守ろうと香川県東かがわ市のしろとり動物園が新しい取り組みを始めました。
(記者リポート) 「閉園中の動物たちはお客さんがいないからか、どことなくさみしそうに見えます」
国の緊急事態宣言を受け、しろとり動物園は4月15日から5月14日まで休園しています。
来園者がいないことや移動動物園のキャンセルにより、現在、収入が全くない状態だといいます。休園中であっても約80種類、250の動物たちの健康を維持するための費用が必要です。
そこで始めたのが「助けてガーディアンズパス」の販売です。 動物園の支援を目的とした年間パスポートで、1枚1万8000円。同伴者が無料となったり、夜の動物園に参加できたりなどの特典も付いています。
(しろとり動物園/松村一史 副園長) 「お客様が来ていただけない状況がある中で、お客様に守っていただいているなというのをひしひしと感じました。お客様は、動物園・動物たちの守護者だなという思いがあって『ガーディアンズパス』、守っていただく方々のパスポートとして発売を決めました」
さらに、しろとり動物園は、四国水族館と日本ドルフィンセンターと協力して7日、インスタグラムのアカウントを開設。11日から、この新しいアカウントで3つの園の動物の様子を生配信する「さんさんアニマルライブ」が始まります。閉園中でもお客さんに動物たちの様子を楽しんでもらおうという新しい取り組みです。
しろとり動物園は5月15日から営業を再開する予定です。