江戸時代後期に高松藩に家老として仕えた木村黙老(きむら・もくろう)が描いた絵画などの展示会が、高松市で開かれています。
キセルを右手で構える平賀源内を描いた肖像画。香川県立ミュージアムには、木村黙老が描いた絵画や書物など約90点を展示しています。
木村黙老は江戸時代の後期に高松藩に家老として仕え、坂出塩田の開墾に携わるなど経済政策で大きな功績をあげました。一方で、当時の俗文学に精通していて自ら多くの絵画や書物を残すなど、画家や作家としても知られていたそうです。
「続聞侭(ぞくきくまま)の記 子集」は、江戸の落語家の姿を記したもので、当時の娯楽文化を知る貴重な資料です。 また、同時期に活躍した作家・曲亭馬琴とも交流があり、小説などを互いに送り合っていた資料も残されています。
この展示会は、5月17日まで開かれています。