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「思いはつながっている」新型コロナ禍でも続く 南三陸と岡山・笠岡市の商店街の絆

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 東日本大震災の発生から11日で10年です。岡山県笠岡市には、被災地の宮城県南三陸町で支援を続けている女性がいます。
 新型コロナウイルスの影響で現地へ行くことが難しい中、応援メッセージを集めて届ける活動をしています。

 2月28日、倉敷市真備町でめかぶ汁を配っていた上一枝(かみ・かずえ)さん(61)。

 「めかぶ」は、上さんが支援を続けている宮城県の南三陸町の鮮魚店から届いたものです。

(南三陸町へ支援を続けている/上一枝さん)
「笠岡市の商店街と南三陸の商店街が防災ネットワークというつながりで、もしどこかの商店街が何かあったらお互い助け合おうという流れがあって、応援に行ったのが最初」

 南三陸町で飲食店や雑貨店など28店舗が集まる「南三陸さんさん商店街」です。

 上さんが住む笠岡市は、南三陸町と東日本大震災前の2009年から商店街の防災活動を通じて交流してきました。

 震災後は、商店街のメンバーが支援を続けていて、上さんもこれまでに65回訪れて、交流を深めていました。

(南三陸さんさん商店街/山内大輔 会長)
「親戚みたいな感覚。仲良くさせていただいている。南三陸に来てほしい」

 しかし、この1年間は新型コロナウイルスの影響で現地に行くことはできませんでした。それでも被災地へ応援している思いを伝えようと、寄せ書きを募りました。

(南三陸町へ支援を続けている/上一枝さん)
「震災から10年が経って私たちの環境も変わっているし、南三陸の環境も変わっているけど、ずっと思いはつながっていると思うのでその思いを向こうの方に届けたいと思って企画した」

 笠岡市や倉敷市真備町の住民から「西日本豪雨で被災した時に支援をしてくれた南三陸町にお礼を伝えたい」と、メッセージが集まりました。

(倉敷市真備町の住民は―)

「真備町が被災したときに南三陸の方々からいろんなメッセージをいただいて。『真備町 頑張ってね』ということでこういった形でメッセージを送られると聞いたので、きょうは書きに来ました」

「真備のためにいろんな思いで南三陸の町長さんも来ていただいて、私たちもできることをつないでいきたいと思っている」

 寄せ書きには98人のメッセージが集まりました。そして9日、「南三陸さんさん商店街」に掲示されました。

(南三陸町へ支援を続けている/上一枝さん)
「これで10年で終わりではなくて、これからも私たちはつながっていくんだという思いをこういう形でつなげていきたい」

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