10月31日投開票の衆議院選挙に向け、岡山・香川のさまざまな職業、立場の人にいま感じていることや政治に求めることなどを聞く「#ジブンゴト~政治に一言~」です。
今回は高松市で酒店を営む男性の声を紹介します。
新型コロナ禍で影響を受けた飲食店向けの卸売業。政治に求めるのは「先を見据えた政策」だと語ります。
高松市松福町の「地酒処 天羽」。
店主の天羽良和さん(47)は徳島で父親が営む酒店で働いた後、独立して6年前に店を開きました。
新型コロナの影響で市内の飲食店に卸していた酒類の売り上げは最も厳しい時で7割から8割減りました。
地酒を買い求める観光客もほとんど来なくなりました。
そんな中、国の持続化給付金などさまざまな業種に行き届いた支援金を評価しています。
(地酒処 天羽/天羽良和さん)
「換気設備とか消毒費用などを賄っていただいたり前向きな事業に対する補助によって新しく販売展開をコロナを契機にしてできたところはすごく感謝しています」
それでも補助の対象となる業種が限られる補助金なども多かったと話します。
(地酒処 天羽/天羽良和さん)
「自分らは(飲食業などの)周りの業態なので、あまり補助というのは受けていない。もう少し広く意見を聞いて、その中で必要な業態にしっかりと支援をするべきだったと思います」
そして、天羽さんが最も訴えたいのは移動や外食の制限を「一気に緩める」ことが新型コロナ禍を長引かせている可能性があるということです。
(地酒処 天羽/天羽良和さん)
「この2年間“コロナ流行”と“落ち着いた”の繰り返しだったので、病み上がりの経済を無理やり興すのではなく、GoToキャンペーンのような補助を出すのではなくて、徐々に経済が回復するような前向きな先を見据えた政策でやっていただきたいなと」