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子どものマスク着用や代替保育 オミクロン株を踏まえ変わる環境に保育所の現場は…〈新型コロナ〉

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 オミクロン株の特性を踏まえ、子どもたちを取り巻く環境が変わろうとしています。マスクの着用に代替保育、国が打ち出す方針に現場は何を感じているのでしょうか。

 岡山市の認可保育所では、窓だけでなく、ドア、天窓も開けて換気を行っています。寒い時期でも風邪を引かないよう、子どもたちは厚着をし、暖房の設定温度は28度から30度ほどにしています。

 2月の電気代は28万円余り、前年と比べて3割ほど高く経費がかさみますが、一重に「感染対策のため」と話しています。

 この保育所を利用する110世帯のうち約半数の53世帯の保護者がエッセンシャルワーカーのこともあり、休園にならないよう最大限の対策を行っているそうです。そうした中で、厚生労働省は2月8日……

(後藤茂之 厚生労働大臣)
「保育所につきましては、マスクの着用が無理なく判断される(2歳以上の)子どもについては可能な範囲で一時的にマスクの着用を推奨します」

 子どもや保護者の意図に反する無理強いはしないとしていますが、2歳以上のマスクの着用を推奨する政府の方針について、こちらの保育所は息苦しく感じるなどの「子どもの安全面」と、保育士が体調の変化に気付きにくいなど「保育士の見守りの面」から、2歳以上の着用は難しいと判断しています。

 また、政府はオミクロン株の特性を踏まえ、保育所が休園になった場合、子どもを他の保育所や公民館で預かる「代替保育」を確保するため、自治体に財政支援を行う方針を発表。

 政府の方針に従って香川県は10日、休園となった児童の代替保育などを確保するよう保育所などに協力を要請することを発表しています。政府が打ち出した「代替保育」、果たして可能なのでしょうか。

(岡山市 保育・幼児教育課/山崎桂司 課長)
「(子どもの)学校が休みになって保育士が来られないとか、いろんなところの感染の絡みで保育士も減ってきています。自園の園児をフルでみられていない状況の中で外の園児(を預かる)っていうのは現実的には難しいんじゃないかなと思ってます」

 また、市では現在、公民館を「休館」して職員を保健所の業務の応援に充てています。

(岡山市 保育・幼児教育課/山崎桂司 課長)
「現実的に保育士じゃない人がみられるのかっていうのもあるし、現実的には実行していきにくいかなという感じはします」

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