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災害時の「避難するハードル」を下げるために…子どもがいる家庭での備え【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えするこつこつ防災。今回は、子どもがいる家庭の備えについてです。

 西日本豪雨の経験をもとに防災の啓発活動を行う団体「川辺復興プロジェクト あるく」の槇原聡美代表にポイントを教えてもらいました。

 槇原さんら「あるく」のメンバーは、「防災おやこ手帳」の制作などを通して「親の目線から考える防災」について情報発信しています。

(川辺復興プロジェクト あるく/槇原聡美 代表)
「(避難所で)子どもが騒いだらどうしようとか、いつもと違う環境で落ち着かないから行きたくないなと、避難しようかと思えなかったりするので、まずは避難してもいいかなと思えるような状況になるように準備をしておいてほしいなと思います」

「ハードルを下げる」備えとは――

 槇原さんは西日本豪雨のときに、避難所での「気遣い」や「子どものストレス」などを考えると「避難するハードルが高い」と感じたそうです。このハードルを下げるために、子どもがいる家庭に備えておいてほしいものがあります。

(川辺復興プロジェクト あるく/槇原聡美 代表)
「例えば日頃よく食べているお菓子とかジュースとか、そういったものも持っていると(子どもの)安心材料になるかなと思います。あとはお気に入りのおもちゃもあると、子どもたちはホッとしたりとか、気を紛らわすことができたりしますので」

「慌てて避難してしまうと、持っていきたかったものを忘れてしまうってことがどうしてもあるかなと思います。保険証だったりとか、親子手帳であったりとか、もし持ち出せなかった時のために前もってスマートフォンで写真を撮っておく。ちょっと安心だったりしますので」

「準備時のコミュニケーション」で子どもの意識を高める

 また槇原さんは、子どもと一緒に準備をすることで「避難への意識」を持ってほしいと言います。

(川辺復興プロジェクト あるく/槇原聡美 代表)
「地震なんかでしたら急に起きることになるので、どこどこに避難しようねとか、これを持ち出そうねっていうのを、コミュニケーションができるぐらいの歳になったら一緒に考えることができるのかなと思っています」

地域のつながりを大切に

 「地域のつながり」も準備には欠かせないポイントです。

(川辺復興プロジェクト あるく/槇原聡美 代表)
「PTAのつながりだったりとか、お母さん同士やお父さん同士のつながりっていうのもとても大切かなと思います。防災研修会とかSNSを利用しでもいいんですけども、つながっておくことで緊急時の情報交換とかに有効だったりとか、助け合いの一つのツールにもなりますので、関係性づくりっていうのを大切にしていただきたいと思います」

「日頃の備えとか、一緒に災害とか防災のことを考えておくということが、とても大切なキーワードになってくるんではないかと思っています。子どもたちを守るためにできることを今から始めて、つないでおいてほしいなと思います」

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