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「配線器具」の火災増加で注意呼び掛け コロナ禍に伴うテレワークの普及が関係か

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 3月7日まで「春の全国火災予防運動」が行われています。火事の原因となるものは私たちの身近なところにもあります。

 製品を使って起きた事故の調査などを行なう独立行政法人「NITE」は、延長コードといった「配線器具」から火が出る事故が2年連続で増えているとして注意を呼び掛けています。

 「NITE」が2月24日に公開した実験映像。コンセントと電源プラグの隙間や、その周辺に付いたほこりや水分が原因で火が出る「トラッキング現象」と呼ばれるものです。

 NITEによるとこの「トラッキング現象」を含む配線器具からの発火事故が2016年から2021年までの6年間に合わせて250件ありました。2019年までは年々減っていましたが、ここ2年は連続で増えています。

 NITEは、新型コロナ禍に伴うテレワークの普及で配線器具を使うことが増えたことが関係しているのではないかと話しています。

(NITE 製品安全広報課/向井祐太さん)
「(トラッキング現象は)ただほこりがたまっていた、水分がついてしまったというだけで起きてしまうというところが怖い部分だと思っています。気づかないうちに事故が起きてしまうという恐れがあるので大変注意していただきたいと思っています」

Q.気をつけなければいけないところは?

(NITE 製品安全広報課/向井祐太さん)
「定期的に掃除をなかなかされない方というのは、一度意識していただきたいと思います。ほこりなどは付着しやすいところには多く付着しているものですし、壁のコンセントなどは一度設置してしまうとなかなか抜き差しもしないということもあり得ますのでそういった部分、一度目にかけていただければと思います」

 トラッキング現象による火事を防ぐための注意点を改めてまとめました。ポイントは2つです。

 1つは「ほこりがたまらないように定期的に掃除する」、もう1つは「水分がつかないように注意する」です。

 テレワークの合間に水やコーヒーを飲むときや、ペットのおしっこにも注意が必要です。

 トラッキング現象の他にも接触不良などで火事が起きることがあります。定期的なチェックをお願いします。

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