「自主防災」の意識が根付く香川県丸亀市の川西地区のスーパーで地震訓練が行われました。
(記者リポート)
「平日の午前中、営業中のスーパーで行われる防災訓練にもかかわらず、地元の方がたくさん集まっています」
丸亀市川西町南のフジグラン丸亀で行われた訓練には、地元の住民や幼稚園児、スーパーの店員ら、約300人が参加しました。
参加した人は地震直後、買い物かごをかぶるなどして頭を守ります。そして、揺れが収まると店員らが大きな声で客を店の外に誘導していました。
さらに、並行して店内での消火活動や、地震でけがをした人の救助などを手際よくこなしていきます。
地震発生からここまでわずか8分! この手際の良さには訓練が行われた丸亀市川西地区の「防災力」に秘密があります。
(川西地区自主防災会/岩崎正朔 会長)
「地域の方が盛り上げてくれているので訓練の重要性を味わってもらっている」
川西地区では20年以上、自主防災会を中心に定期的な訓練を行って災害に備えています。
この取り組みは、地域の防災への優れた取り組みを表彰する「防災まちづくり大賞」を3度受賞しました。
フジグラン丸亀店でも10年近くこういった訓練を行っています。
(参加者は―)
「フジグランで(訓練が)あるというのを聞いたら、たいてい参加させてもらっている。やっぱりこうやって(訓練に)出ていたら近所の人の顔も見かけたりするので」
(川西地区自主防災会/岩崎正朔 会長)
「何もかも行政にお願いというか、『おんぶに抱っこ』と言ったら表現悪いんだけど、そういうところから来ていると思う。まず自分たちでやってみようということが大事。それが防災につながっている」